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法門無尽 福井孝典ホームページ

7月・8月


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 │ FORUM2-7 第25号  7月3日(水) │
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 先日、第7回三浦漁火能へ行ってきました。これは一年に一回この時期に三崎の魚市場で開かれる薪能です。
六時過ぎ、御神燈を持った海南神社の神主が、地元木遣保存会の面々の歌う木遣節に迎えられて、和船に乗って近づいてきました。夕暮れの背景に広がる港を、漁から帰った船が時々行き来します。静かな波が、陸に向かって確実にひたひたと押し寄せています。
 神主から受け取った松明の火を、会場の数ケ所に設らえた篝火の薪に加えます。潮騒の音の中で、吹き抜ける海からの重い風が提燈やシメ飾りを傾かせます。生暖かい今頃の風は実に風情があります。
この日の演目の第一は能楽「千手」でした。
捕らわれの平重衡が護送される前夜、千手ノ前が訪れ、詩句を朗詠し舞を舞うという話ですが、静かな動きの中に激しい感情が凝縮されて表現されます。運命に翻弄される身の上、男女の感情。能ほど、静かで厳粛な空気の内に、込められた激しい感情を表出する舞台は無いと思います。これは「劇的なるもの」そのものです。しかもそのソフィスティケートされた表現の完成度は、多分これはこれしかないのだという確かさを持っています。
演目の第二は狂言で「附子」。それが終了すると十分間の休憩がありました。私は妻と一緒に三浦すいかを食べながら、海上を照らす満月が少し雲に隠れる姿を眺めていました。
最後は能楽で「安達原」です。
 山に隠れる一軒の庵に宿を求めた山伏の一行は、主の女が寂しく糸車を回しながらする、都での華やかな昔の思い出話を聞きます。世のはかなさ、老いる定め、人を厭う心を語ってから、女は決して閨を覗かないようにと言い残して出て行きます。皆が寝静まって山伏の従者が閨を盗み見ますと、そこには腐臭を放つ死骸の山が積み置かれていたのです。その報告を聞いて逃げ出す山伏達を鬼女と化した女が追う所からが後段です。数珠をもんで鎮魂しようとするワキ・ワキツレと恨みの亡者と化したシテ。最後は地謡が「今まではさしもげに、怒りをなしつる鬼女なるが、弱り果てゝ、天地に身を約め眼くらみて、足元はよろよろと、ただよひ廻る、安達が原の、黒塚に隠れ棲みしも淺まになりぬ。淺ましや恥かしの我が姿やと、言ふ聲はなほ物凄く、言ふ聲はなほ凄しき夜嵐の音に、たちまぎれ失せにけり夜嵐の音に失せにけり」と謡い、舞台は終了します。
観世栄夫演ずるシテの満たせれぬ執念(里女の諦観、鬼女の怨恨)その絶望的な叫びが闇の世界で呻吟している。その感情のストレートな表出。しかし極めて抑制の効いた静かな舞台。これは日常世界のリアリズムではなくて霊魂の世界なのだという気がします。
梅若盛義演ずる千手ノ前の抑制されてはいるが、充分な感情の表現に女性らしい細やかな優しさと人に同情する心を感ぜざるを得ません。
 こうした細やかで鋭い感情表現を、こうした極めてスタティックな舞台で表現出来るということは驚きでしかありません。
笛や鼓、合いの手の効果的な入り方、仏教的な世界観、幽玄の美、舞……、様々な要素を含みながら素晴らしい舞台芸術として展開しているのです。
 余り良い言い方ではありませんが、子供には判りにくい、大人にはぐっと来てしまう感動があると思います。何故かというと、希望に満ちた若者達の感情世界には、こうした怨念に満ちた諦観の世界、そこからの救済などというテーマはぴったりこないと思うからです。
しかし私はこうした世界を洗練させていった古代の日本人達の感受性に感心すると同時に、こういう高度な芸術を持っている国に生まれたことに誇りを感じます。
テレビで映っているどんちゃん騒ぎだけが日本の文化ではありません。この国には素晴らしい文化があったのです。
それはこの月夜の晩に吹き抜ける生暖かい風と、それを愛でる大人達の静かな集いとは無縁ではないでしょう。私達はこのような感動をもっと集める必要があるような気がしました。


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 │ FORUM2-7 第26号  7月6日(土) │
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 個人面談の日程を次のようにいたします。寄せられたご希望には沿った形で組んだつもりです。基本的には保護者と担任ということで考えておりますが、ご希望の方は生徒をまじえ、三者ということでも結構です。

―― 省略 ――

 今晩(5日)、大道小学校で開かれた地区教育懇談会に参加してきました。短い時間ではありましたが、ここで出て来たお話は本当に共感するものばかりでした。町内会長さんも、児童指導員の方も、民生委員の方も、幼稚園の先生も、小学校の先生も、勿論親の皆さんも、異口同音に同じ様なことを語っていました。
「朝の体温が異常に低い小学生がいる。これは身体が起きていないということで、生活の乱れを示している。子供の集中力が無くなっていることが出されていたが、こんな状態ではそれは当然だ」と小学校の養護の先生が言いますと、「日常生活の基本的な生活習慣を確立させるのは親の仕事である筈なのに、それを子供の要求のままに任せる親がいる。例えば遅い時間に外出したいことがあると小さな子が言えば、発達段階を考えずにただ子供の要求を聞いてしまう」と一人の親御さんがそれに付け足します。
 「子供は自分で頑張って来たという体験に乏しく、自分が気に入らないと直ぐにプッツンしてしまう。気持ちのコントロールが効かない。自己中心的で自分の都合しか考えない。人の役に立つ喜びをしつけなければ」という主張があると、「今は、しつけという言葉自体が使ってはいけなくなっている」という指摘があり、皆顔を見合わせましたが、「言葉の問題はともかく、今は親が子供にどう対応していくかが問われている時代だと思う」と常日頃私の考えている内容を言葉にして定義してくれた方がいました。
テレクラとかピンクチラシの話題で問題となった性教育についても、「親は子供から逃げることなく堂々と本当の所を教えてやれば良い。興味本意や誤った情報では無く、男女が愛し合うということはどういうことなのか肝心なメンタルな部分をしっかりと教える必要がある」というご意見がありました。
最後に親御さんから、「親による家庭教育が大事なのは判るが、親にだって弱い者もいる。そういう弱い親を学校なり地域なりで、指導していって貰いたい」というご意見も出ました。まあ、指導なんておこがましい訳ですが、大人は大人どうし、親は親どうし、核心部分では似た事を考えているんだということが今更ながら判りました。
学校もこういう気持ちを裏切らないような生徒への指導をすべきだと思っています。



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 │ FORUM2-7 第27号   7月8日(月) │
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 自由服登校試行が開始されて三週間が経った所で、生徒達に感想を書いて貰いました。順番に全員の分を掲載します。

〈相田浩治〉自由服になったことで、生地が薄いので涼しいし動きやすいという長所があった。体育では着替えやすい。だから自由服の期間はいつも私服で来ました。暑い時と涼しい時とで服をかえられて気候にあった服が着ていけるのがいい。僕は制服より自由服のほうがいいと思いました。
〈青山宏人〉僕は自由服について個人ノートに書いたように、暑い時は脱げて寒い時は重ね着ができて、その時の気候や状況によって着たり脱いだりできるからいいと思う。前、私服の悪い点で、服が盗まれたり、同じ服を着たらなんか言われるとか、他色々な意見がでたけれど、私服登校をして三週間ぐらいたって、そういう問題が他のクラスでは判らないけれど、うちのクラスではまったく起きてないのでだいじょうぶだなあと思った。そして僕は気候や状況に合わせられるから自由服の方がいいなあと思った。
〈石川奈津子〉自由服登校になって毎日何を着ていくか迷った。でも制服よりは涼しいし、毎日洗えるのが良い。それに気候や天気によって何を着ていくかが決められるので良かった。私服になるのなら運動靴の色をもっと増やしてほしい(例えば青、白、黒、グレーなど)。理由は私服に白い運動靴という組み合わせはふだんしないし、なんか変だから。制服より私服がいいと思う。
〈稲本静子〉私は自由服登校になってほとんど私服を着てこなかった。「なんでせっかく私服登校になったのにあまり私服着て来ないの?」って友達は言ってくるけど、私は私服登校に反対です。だって私服で授業受けるなんてぜんぜん勉強の姿勢になってないし、学校帰り、寄り道してもわからないからです。
〈上杉響子〉自由服は続けてほしい。理由・夏でも冬でも気候にあったように着れるから(特に冬に制服だと寒いから)。・今まで着ていて楽に動けたから。・学校の決まりばかりにとらわれずに少しでも自由に学校生活をおくることができるから。
〈上村奈美〉まず自由服登校が試行されて良かったと思う。それは、暑いので自分で服の調節ができるからです。制服だと、動きにくいし、紺色で太陽の光を吸収するから暑いし、スカート長いし、最悪です。私は最初、「自由服登校になったら、みんなどんな格好をしてくるのかナァ」と思ったけれどみんなそれなりに考えて派手な格好は余り目立たなかったので良かったなあと思いました。私の考えは、これからは絶対に私服にするべきだと思います。中学生らしくないという格好は余り見られないし、制服よりずっと動きやすいから早く私服登校にしてほしいです。
〈江藤学〉僕はこの自由服期間について最初は制服がいいと思っていた。けれど自由服を着てみると、自分の好きな服装ができて動きやすいなどの利点は出てきた。けれど自由服になると、授業中に話したりふざけたりして「けじめ」が無くなっていくような気がする。良い中学生活を送る人は「けじめ」を大切にして、中学生らしく過ごすのがいいと思う。
〈海老沢智〉僕は自由服に賛成です。標準服だと暑い時や寒い時に決まった服装でしかいられなく、涼しい服装や暖かい服装ができないからです。それに詰め襟は苦しく、何のために付いているのかわからないし、良い所は全くないと思います。自由服にすれば色々な服装が出来ます。汗をかいたら着替えもできるし寒い時はコートやジャンパーを着られるし、標準服がいいと思う人は着てこれるから、自由服がいいと思う。
〈遠崎みさき〉私ははっきり言って、よく分からないのですが、どちらでもいいと思います。最初は「絶対制服の方がいい」と思っていましたが、今となっては「もうどっちでもいい」という気になってきました。うちのクラスでも半分以上が私服できてます。だけど自分は部活のない日にしてます。何故かというと、部活の服に着替える時にトイレに行って着替えしなければならないからです。だけど、夏の暑い日、冬の寒い日に合わせて着こなしができるからいいと思います。私服と制服、自分の気分に合わせて着られるから私はどっちでもいいと思います。         (つづく)


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 │ FORUM2-7 第28号  7月9日(火) │
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 自由服登校の感想(2)

〈大井武人〉自由服の試行はけっこうおもしろかった。他の人のいつもと違う所が見れたし、涼しかった。ただ、体操着に着替える時などはすごく不便だった。制服も、ちょっともったいない気がする。美術の時間は、自分の服が汚れたりするので不便だった。自由服でもいいけれど、できれば制服がいいと思う。
〈荻沼琢哉〉夏の暑い時、制服の黒は太陽の光を吸収してしまうので私服の方がいい。冬も制服では寒いし、ストーブの周りに群がってストーブにあたることは許されていないので、このまま自由服登校を続けてほしいと思った。
〈小野信介〉僕は私服も着たし標準服も着ました。制服の場合、上がYシャツなのでべたべたして気持ち悪い。私服の場合Tシャツだから風が通り涼しい。だから私服の方がいい。
〈小原由美子〉私は最初は反対でした。中学生らしいから制服の方がいいとか色々考えていたからです。でも実際やってみると今まで自分が考えていた悪いことは特に無く、反対に賛成派になってしまいました。でも今年入ってきた一年生なんかは制服がもったいないと思いました。それと体育の時、着替えにくいなどの悪い点がわかりました。でもそういう人は制服を着てくれば解決するので自由の方がいいのではないかと思いました。冬もどういう具合になるのかやってみたいと思います。
〈木谷巖〉自由化になってまず良かったことは涼しい格好が出来ることです。普段なら暑いから外に出ることが嫌だと思っていたけれど自由化になってその心配は消えた。次に、暑苦しいことから落ち着いて授業が出来なかったんだけれど、普段着慣れた格好で授業が出来るとその心配も消えた。とにかく気候に合わせて温度の調節が出来ることが何よりいい。だから永久に自由になることに賛成です。
〈斉木千恵〉最初のうちはよかったけど、だんだん朝決めたりするのがめんどうくさくなり、自由服になると必ず新しい服がほしくなるし、色々とめんどうだった。楽だったのは、家に帰っても着替えなくてすんだこと。けど、わたしは私服には反対。とにかくめんどうだ。今までどうり制服でいいと思う。
〈齋原信雄〉この自由服登校期間は今までとは違った感じで学校生活を送れた。しかしこの季節ではどっちみち暑いので、冬に行ってみた方が良いと思う。その理由は、冬場だと制服の上にコートぐらいだが、自由服なら寒ければ上にあるていど着込めるから。それに冬場の方が自由服でも落ち着いた雰囲気になりそうな気がする。という事で冬にもう一度自由服登校期間を作ってほしい。そして自由服登校を決定という形にしてほしい。それにわがままかもしれないが、制服、私服と両方とも良いという形にしてほしい。
〈嵯伯友敦〉僕はつづけてほしいと思う。どうしてかというと、簡単にいえば、寝て起きた時にパジャマで登校することさえできるからです。今は自由服でも問題が起きてないし、制服の時はYシャツの下にTシャツを着ないといけないけど自由服はTシャツだけで、2枚も着ないですむので大変すずしいのでいいなあと思いました。それに学生服は黒だから太陽を吸収するので大変あつくなるので自由服です。
〈佐久清子〉夏は、上が自由で下は制服がいいと思う。冬は今までと同じで制服登校すれば良いと思う。理由は、夏はすごく暑くて下をすずしい服にすれば良いと思う。夏とくらべて冬は寒いし、別に制服で来ても寒いわけじゃないし、寒い時はセーターやコートを着て来てもいいから、冬は制服でもよいと思う。
〈佐々井雄太〉僕は自由服登校の試行であまり私服だけではなく、標準服のズボンにTシャツで登校することの方が多かったです。その理由はYシャツで登校すると汗を吸わないので気持ちが悪いからです。それに自由服だとリラックスして授業が受けられたり、冬の気温が低い日などは上に何枚でも着られるので、僕は自由服登校の方が良いと思います。
〈杉野綾子〉暑さに応じてスカートやズボンにできるからけっこういい。ズボンの時、体育は着替えるのに苦労するけど…。動きやすくて、いい。私としては、私服になるというか、自由がいいと思う。私服だと汚れたら洗えるし制服だと洗うと次の日着れない。だから自由がいい。制服だとみんな黒くてなんかじみ。学校は明るい方がいいので、自由服がイイ。 (つづく)


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 │ FORUM2-7 第29号 7月10日(水) │
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 自由服登校の感想(3)

〈鈴村秀輔〉僕はこのまま自由でいいと思う。別に小学校だって自由だったからそれほど騒ぐほどのことでもない。けどなんかまわりを見たら色がばらばらでちょっとやな感じがする。やっぱり色は統一してほしいとも思う。話が矛盾している感じがするがこれが僕の本当の気持ちだ。色が違うとみんながバラバラみたいなので下は制服で上は白ならどういう服でもいいとかそういうふうにしてほしい。
〈須山貴彦〉私服で来ると動きやすかったです。だけど暑さは少しすずしくなるだけなので、どうせなら冬に私服で来たほうがあったかくていいと思いました。だから夏は制服でもいいと思いました。
〈高木梨江〉わたしは自由服登校を試行してみて、これからずっと私服になるのはイヤです。その理由は、すごく暑い日はとても便利でいいかもしれないけど、私服にしてみると毎日服を選ぶのが大変だし、やっぱりそのために服を買ってしまったりしてお金がかかるしで、いい結果にはならない気がします。そして一番の理由は学生らしくないです。やっぱり制服のほうがきちんとして見えると思います。だからわたしは自由服登校には反対です。
〈田村塁〉私服で登校した時、とても動きやすくてよかったので自由服での登校はいいと思った。暑い時もうすい生地の服を着てくればいいし、寒い時でも厚めの生地の服を着てくればいいからです。制服は一定の厚みなので暑い時も涼しくなくて、動きにくいから、自由服の方がいいと思います。
〈鶴島友美〉ほとんどの人が自由服で登校しているので、制服で登校することが多かった私はなんとなく嫌だった。私服はあまりもっていないので自由化はどちらかというと反対。
〈長峰弘之〉自由服登校をやってみて一番良かったことは薄着で登校できて動きやすいことです。これから暑くなるのでこれからも自由服登校がいいと思います。
〈中井友子〉自由服になった日から私服で来る人の方が多かった。次の日私も私服で来た。なぜかわからないけど制服より私服のほうがすずしく感じた。日がたつにつれて私服を着てくる人が増えてきた。みんなもやっぱり私服のほうが良いのかなと私は思った。これからも自由服が続けばいいなと思った。
〈羽田瞳〉試行期間が残り一週間になりました。最初は私服を着ていくことにちょっとためらいがありましたが、日がたつにつれ、クラス、学校全体がどんどん私服であることに慣れてきました。夏の場合は暑くて女子も男子も黒(紺)と白色でいかにも暑苦しいふんいきでしたが、私服になるとだいたいの人は白色Tシャツを着ていたので、去年より学校全体が涼しい感じがします。でも夏だけでなく冬の試行も行ってほしいと思います。冬は、寒いときには着込むことができ暑いときには脱ぐことができるからです。以前の制服は、一番寒いときにそれ以上服が着れなかったからです。ですが、お母さん達に言わせると「毎日服を選ぶのが大変」ということです。私は学校全体が私服になることは反対ですが(毎日服を選ぶのが大変だから)、夏の暑いときだけ冬は寒いときだけ、一定の期間をおいて試行を行うのは賛成です。
〈平木孝太〉自由服にすると私生活が乱れるのではないかと思ったが、あまりそういう事がなかったし普通に生活できたのでけっこう良かったと思う。それに自由服は暑さや寒さにも対応できるから便利だった。不良が多くなるんじゃないかと思ったけどあまり変わりがなかった。もう少し改善すれば自由服でもいいと思う。

2年7組親と子の水遊びと素麺を食べ る納涼懇親会のお知らせ

先日の学級懇談会で決まりました上記の集いを下記の要領で行いますので、 参加・不参加の別をお知らせください。

  1. 日 時 7月26日(金) 10時~13時
  2. 場 所 大道中プール・調理室
3. その他  下のあてはまる所を〇で囲み、ご提出ください。

─────────────キ リ ト リ セ ン──────────────
               2年7組・生徒氏名
──────────
納涼懇親会に、親子で、子供だけ、親だけ、参加します。
参加できません。


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│FORUM2-7 第30号 7月11日(木) │
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 自由服登校の感想(4)

〈弘水亜紀子〉最初は急に制服から自由服になってとまどいぎみだったが、次第に慣れてきて何となく雰囲気がなごやかになってきた気がします。個人ノートに書いたように夏より冬の方が私服のありがたみがわかります(特に女子の場合)。始めは私服だと体育の時に着替えるのが大変だとかその他色々考えていました。でも体育の時はスカートをはいて着ればいいし、私服だとだらしないカッコをしないかぎりふだんは楽だし家に帰っても着替える必要がないしいい所はたくさんあると思います。それに自分で服装を考えて着てくれば、暑い時寒い時、気温に合わせられるので健康にもいと思います。今の時点では自由服でいいなと思っています。
〈藤本綾〉私は服装自由化に賛成です。理由は、その日の気候に調整できるからです。制服だと暑さを調整することがうまくできないけれど、自由服だとうまく調整できるからです。それは冬でも同じだと思います。寒さをうまく調整できるのは私服だと思います。しかし制服のほうがいい時もあります。体育の時です。体操着に着替えるのは制服のほうが楽です。でも自由服だと、制服でもいいから、自由服がいいと思います。
〈古川雄也〉僕は3週間の試行を終えてやっぱり私服の方がいいと思った。上にTシャツ・Yシャツを2枚着て暑いよりもTシャツだけで涼しい方がいいと思う。私服だと朝パジャマから着替えて夜まで着替えないでいいというのがいいと思う。ただやっぱり毎朝、服を決めるのはめんどうだと思う。制服なら朝まよわず、帰ってからはテキトーな服を着ればいい。しかし学校へ、上はがらやマークのTシャツで行ったら変だし、下はズボンをはかなくっちゃならない。結局自由服でも帰ってもっと涼しい格好に着替えることもある。冬は今の制服だと寒い時があるけれど私服だと自由に調節できるのでいいと思う。どっちにしても自由に調節できる私服の方がいいと思う。
〈古橋園美〉私はこの3週間で「全て私服」を着て来たのは5日間だけだった。その他は「全て標準服」か「標準服のスカートに私服のブラウス」にしていた。よくスカートをはいていた理由は部活でよく着替えをするのでズボンやキュロットよりスカートの方が着替えやすいから。また私服は選ぶのに少し面倒だったからだ。私は標準服の方がいいと思う。私服だと万引きの問題が多くなるから。また、標準服のスカート・ズボンに私服のTシャツ・ポロシャツ・ブラウスも認めたらいいと思う(冬も同様)。全て私服は反対だ。
〈宮内卓〉暑さの調節も寒さの調節も私服ならできるから自分は私服が良いと思いました。私服だと、一人一人の個性が出るし、楽しく過ごせると思うし、家に帰ったら着替えなくてもいいし、せんたく物が減るし、変な人にからまれなくてもすむから、私服がいいと思います。
〈宮沢英志〉最初はやだったけれど自由服になったら寒い時はあったかいかっこうができて、暑い時は涼しいかっこうができるし、これからもずっと自由服登校を続けてほしい。
〈矢部太一〉自由服は暑いときや寒いときは調節できてとてもよかったと思う。だけど、毎日毎日服を選んでいると制服の方が良い気がしてきた。制服でもあるていど調節できるから制服の方がいいと思う。
〈吉浦真奈美〉ちょうど暑い時だったから、制服よりも涼しい格好ができたので良かったと思う。こんな暑い気候だったら制服なんかで歩いたらメチャメチャ暑かったと思う(去年)。ただ選ぶ時、時間がかかったところがあった。それに制服よりもめんどうなことが多いところもあった。私服だと、動きやすい(制服重い)、個性が出ていいと思う。冬も私服期間を取り入れれば良いと思う。それは、冬制服が寒すぎるし、時には暑いこともあったりするからです。試行期間が今後の参考になるといいと思います。私としては、気候による変化が自由にできる私服が良いと思う。
〈渡瀬理恵〉三週間私服になっての感想は、今はとても暑い時なので私服は助かります。制服だと、ごわごわしていてとても暑く、動きにくいからです。私服は家に帰っても着替えることがないし、ペットを飼っている人の家は制服が紺色なので毛とかがよく目立ちます。それになんといっても大変なのはスカートのひらひらがすぐ落ちてしまうことです。家に帰ってアイロンやクリーニングに出したりでとても大変です。冬は寒いけど、クラスの中に入るととても暑いです。暑かったら上着をぬげばいいって思うかもしれないけど、自分の体に好きなだけ調節ができるので、自由服でも制服でもどっちでもいいことにしたいです。
〈渡賢一郎〉とても楽だと思った。それに学校から帰って着がえなくてすむので私服の方がいい。


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 │ FORUM2-7 第31号 7月19日(金) │
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 さあ、夏休みがやってきました。
入道雲の沸き上がる青空、緑の木々、溢れる光線。燃え上がるような風景が身体を取り囲んで来ます。
お母さま方にとっては、かなり大変な40日間かもしれませんが、子供達にとっては矢張り待ちに待った夏休みです。
小さい頃の思い出に夏の出来事がたくさんあります。朝露の残る林の中で甲虫やくわがたを探したこと、網を持って蝉採りをしたこと、ひまわりとの背比べ、模型の船を浮かべに川へ行ったこと、海水浴、それから部屋に篭もって作品製作に没頭したこと、毎朝のラジオ体操、母と食べたかき氷、田舎へ行ったこと……。しかし、中学生くらいのそういう思い出を辿っても、なかなか記憶に出て来ない事に気が付きました。
私の中学生時代にも勉強の二字が大きくかぶさっていたような気がします。それでも夏休みは本当に好きでした。何事でも、休憩・休養ということは重要なことです。
夏休みは、休みである訳ですから、先ず休養ということが第一じゃないかと思います。二学期に向けての鋭気を養う。ゆっくり休養をとって鋭気を養う。これが先ず第一ではないでしょうか。二学期快調なスタートを切る為には何らかの準備が必要となるでしょう。弱点の補強と必要な整備。これもする必要があるでしょう。その上で、ふだん学校へ行っている時にはなかなか体験できないことができれば尚良いかという所でしょう。
ご家族で過ごす時間がぐっと増える訳ですから、こういう機会に何か考えていただくことも大切なことだと思います。家族の一員として当然、お手伝いもさせましょう。
夏休みにはそういうプラスの面だけでなく、いくつかの困難な所もあります。先ずこの暑さ故に、身も心もそう思い通りには動かないということです。結局出来たことは計画したことの何分の一ということもよくあることです。焦らず無理せず、自分のペースを作らせることです。学校が無い分、自分で自分を律しなければなりません。
 間違っても、不良行動はいけません。自由な時間が多い分、そういうことに接する機会も多いかと思います。まあ、7組の生徒は「けじめYES」の自覚を持っていますから、そういうことはないと思いますが…。
二学期が始まる時、どういう顔をして出て来るか。夏の過ごし方が一目で判ってしまうことが多いのです。全員が元気な顔で再会出来ることを願っています。
 
│ 緊急のお知らせ ─────────────────┐
│ │
│ 先日お知らせしました「納涼懇親会」。大勢申し込まれる方がいらっ│
│ しゃって、本当に楽しみにしておりましたが、現在の水不足の為に、│
│ 22日以降の全市の学校プールの使用が禁止となりましたので、残念│
│ ながら、中止とさせていただきます。素麺だけでも食べようかとも考│
│ えましたが、水遊びあっての素麺という風に感じますので、一旦白紙│
│ に戻すことといたします。 │
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 11日に行われた2年生の球技大会で7組は男子がバレーボールで優勝、女子はバスケットボールで第三位でした。全員がフアイト溢れる試合を行い、その元気さに頼もしい思いでした。雨天プログラムで、試合数が少なくて、もっとやりたいという声も多くあがり、ヤル気の強さという点ではなかなか結構でした。


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│ FORUM2-7 生徒版 │
│      第32号 7月30日(火) │
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 オリンピックの開会式、見た? 
私は感動したね。スクリーンで音頭をとるカウントダウンに始まって最後まで息もつかさぬ演出だった。
 最初のCALL TO THE NATIONS、念仏のような祈りを上げながら、精霊が五色の布と共に湧き上がる。そしてその青・黄・黒・緑・赤の巨大な布が会場に降りてきて一巡すると、それぞれの色の精霊達がドラムを叩きながら登場する。そのリズムはアフリカの部族のようだ。精霊達は皆、ギリシアで発掘されたアガメムノンの仮面のような黄金のマスクを付けている。空から、イスラムの祈祷のような唸りを上げながら五色ののぼりが降り、白いコスチュームをまとった子供達が登場する。それがオリンピックの五輪のマークと100回目を告げる数字になる。
最上段にずらりと並んだラッパ奏者やアトランタ交響楽団が演奏する開会テーマ曲の流れるうちに、五つの輪は溶け合い、子供達は巨大な鳩になり、やがてそれらは大きな一つの輪へと発展していく。
アメリカ合衆国の国歌が軍楽隊と合唱団で演じられた後、ATLANTA'S WEL-COME TO THE WORLD。合唱隊と千二百人のチアリーダー、サーチライトを抱えた小型トラック、マーチングバンド。八万三千人の観客を総動員したウエーブ。いかにもアメリカらしい若者のエネルギシュなパフォーマンス。
「我が心のジョージア」が歌われ、「美しき南部」とサブタイトトルされたSUMMER TIME。美しいコスチュームで月や太陽や南部の魂や蝶や螢やなまずや蒸気船やオールドマンリバーと呼ばれるミシシッピーを表現する。黒い蝶の中を白い紳士淑女がデキシーで踊る古き南部の華やかさ。そこへ登場するインディアンの守護神サンダーバード。これは南北戦争を表している。映画「風と共に去りぬ」にも出てくるがアトランタは焼け野原になったんだ。全てを焼き払った雷雲の後で再生する新しい南部の歴史。最後は会場のペンライトを総動員しながらハレルヤの大合唱。
ギリシア系アメリカ人の作曲したエスニックな響きの曲が流れる。会場にギリシア神殿の柱が立つ。そこにスクリーンが張りわたされ、古代ギリシアのオリンピックが影絵で再現される。
クーベルタン男爵の肖像が映され、オリンピックの精霊の復活と共に近代オリンピックの開催地が第一回から旗の登場で紹介される。最後のアトランタが先頭に立ち壇上に登り、ギリシアを最初とする選手団の登場となる。
モハメド・アリを最後とする聖火への点火。
そして「夢の力」が歌われる。物事を可能にするのは夢の力。大切なのは夢を持つ事。キング牧師のI HAVE A DREAMの演説が流れる。スクリーンにはエドガー・アラン・ポーの詩「人の見た事もない不思議な夢を夢見ながら」。
今回のオリンピックは国際オリンピックに加盟する197の国と地域が全て参加した。史上初のことだ。
私はここに、古代ギリシア文明を一つの理想とした近代文明の到達点を見たような気がする。今、私達が立っているのは何処なのか。二十世紀を終えるに当たって人類はどういう所にいるのかが判ったような気がしたね。この日見た夢は二十一世紀を示す大事な夢だと思ったよ。

女子マラソン、有森選手の力走は素晴らしかった。アップダウンの激しいコースを自分のペースを出し切って走り抜いた。沿道で振られていた日の丸の数でも判るように、日本中の本当にたくさんの期待に応えてメダルを取った。有森選手は沿道からの声援に笑顔で答えていたよ。期待をそのまま受け止めて、期待通りの結果を出すということは大変なことだよ。
 彼女はバルセロナで銀を取った後、目標を失って、走る事が出来なくなったんだって。そういう時期を越えて見事に復活、今回のオリンピックで銅を取った。偉いね!
マラソンだけじゃなくって、今回のオリンピックを見ていると日本の女性も強くなったなあと今更ながら感じることが多かったよ。


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│ FORUM2-7 生徒版 │
│ 第33号 8月10日(土) │
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 暑中お見舞い申しあげます。
みんな元気にやっているか?
夏休みも半分が過ぎた。どうだい? 勉強とかその他の予定の進み具合は。 家でもちゃんと自分らしく過ごしているか? 家族と話をしているか?
夏休みは自分を見つめらる時でもあるね。
学校のある時は、やることが決まっているから、その忙しさの中で、余り自分を見つめる機会が無くなっているということもあるだろう。しかし、この期間中は時間はたっぷりあるから、いやでも自分と向き合わざるを得ない。するとどう? たいていの人は何か退屈で、ぱっとしない自分に気付いてしまうんじゃないか?
人間は人や社会との関係の中で自分というものが成り立っているし、再確認していくものだから、そこから切り離されたような時はとても不安なものだよ。だから、早く学校が始まらないかなあと思ったり、塾や部活や友達関係の中で、そういうつながりを付けたりもするんじゃないかな。
でも、安心。休みはたったの40日間。あっと言う間に夏休みも終わってしまうよ。そうすると又、学校が始まる。そうなると今度は、もう休みが終わっちゃったのか、又、又、勉強! いやだなあということになったりするんだね。
でも今言ったことは一つの感じ方。物事にはなんでも両面があるものだ。
自分を見つめるということは新しい自分を発見するってことにもつながる。新しい自分なんて無いよって思うかもしれないけれど、そんなことは絶対無い。人間は日々変わっていくものだ。この成長の早さといったら、これは驚異的な速度だ。私もこの夏に新しいコンピューターを買ったけれど、4年前最新の設備だったものがもう遥か昔の物に感じられる程、性能が進んでいる。まあ、すべてがこういう調子ではなくて、ずっと変わらないことに価値のあるものもたくさんあるけれど、君達の場合は、このコンピューターの例に近いかもしれない。なぜかと言うと、君達は今人生のうちでたぶん一番急速に成長している時だから。
新しい自分を発見するってことは、新しい自分を創るってことだ。あるいは新しい自分に向かって努力するってことだ。新しい自分とは、今とは少し違う自分。少し何かが出来るようになった自分だ。
それは難しいことではない。夏休みは、自分の思う成長に向かって自分なりに努力できる時だ。夏休みにした、なんかとんでもない研究やびっくりするような創作が、人生の後々まで記憶に残っているなんてこともよくあることだ。ちょっとした発見、そう、例えば部屋の窓から入ってくるそよ風の中に生きている幸福を感じたとか、自分にも料理が出来るんだ!という発見とか、そういうこともとてもとても大切なことだと思う。そういうことを出来るだけたくさん積み上げよう。
今、私はさっき書いたように新しいパソコンの研究をしている。今年から大道中学校もインターネットに入ることになり、それともちょっと関係があるのだけれど、色々勉強している。もうだいぶ前から言われてきたことだけど、コンピューターは人間の文化を変えると思う。それは何でもコンピューターに任せるということではなく、もっと意欲的積極的に物事にかかわっていく機会が増えるということになると思う。人間の歴史が進めば進むほど知識は増え、世界は狭くなっていく。コンピューターは制御する情報量、作用する行動範囲を飛躍的に拡大している。そういう新しい世の中の最前線で生きるには語学を始め、やはり中学校での基礎的学習は不可欠だ。
ただ、そういう、人間がいかにも作り上げたという感じの文明の他に、世界は厳然として存在しており、そういう地球環境というか生態系というか、そういうものの中に人間というものが居て、生かされているという認識も大切だろう。そういう宇宙的いとなみと自分の心とが調和するような精神の在り方を探す、というようなことが必要になってくるかもしれない。………こんな風に夏休みだと色々思考をめぐらす時間がある。
いずれにしろ、残り半分有効に使って、9月に始まる2学期からの本格的な学習に備えよう。人生は学習だ。学習する事は新しい自分を発見することだ。

暑いうちは余り無理をしないように……。




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